明治ホールディングスが、環境に配慮したチョコレートや牛乳などの商品づくりに本腰を入れています。ホームページでも「meijiと始めるエシカル消費」を呼びかけますが、採算面では苦労しているようです。それでもやめるつもりはない、という川村和夫社長にねらいを聞きました。
主要100社景気アンケート
朝日新聞が実施した「主要100社景気アンケート」で、各社の経営陣にインタビューした内容を随時配信します。
――チョコレートの原料となるカカオについての取り組みを教えてください。
「『アグロフォレストリー』という農法で生産されたブラジルのカカオ豆でつくったチョコレートを、2011年から販売しています。『森をつくる農業』と呼ばれる農法で、高木や低木などを組み合わせ、実際の森の生態系に近い状態のなかでカカオの木を一緒に育てるものです。チョコレートの価格が少し高めになるため、売れ行きが良いとは言えませんが、我々の代表的なエシカル商品でもあり、粘り強く続けていきたいと思っています」
――「サステナブルカカオ」という豆を調達していますね。
「明治が農家に対し技術支援…